立原道造記念会 Tachihara Michizo Memorial Society
立原道造記念会主催「風信子忌」のご紹介

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■「風信子忌」のご紹介

 詩人で建築家の立原道造(1914.7.30-1939.3.29)は、ソネット詩集『萓草に寄す』と
 『暁と夕の詩』を代表作として、青春の憧れと悲哀を音楽性豊かな口語でうたいあげましたが、
 志なかばにして肺結核に冒され、24歳8か月の短い生涯を閉じました。

 立原道造記念館では、立原がギリシャ神話のヒアシンサス伝説に心を寄せ、自らの詩集を風信子叢書とし、
 別所沼畔に風信子荘を構想したことなどから、命日の3月29日を偲ぶ集い(墓前祭・講演会・懇親会)の
 総称を「風信子忌(ヒアシンスキ)」と名付けました。

 立原が青春を過ごした東大弥生門前にある立原道造記念館では、毎年3月の最終土曜日に「風信子忌」を
 開催し、全国から参集する方々と立原を偲んでいます。

★記念館の閉館後は、《立原道造の顕彰》等を引き継いだ立原道造記念会が主催し、毎年3月の最終土曜日、
 立原家の菩提寺「多寶院」及び「水月ホテル鴎外荘(2020年迄)」で、「風信子忌」を開催しています。



■「風信子忌(墓前祭・講演会・懇親会)」の記録

・2005年の風信子忌は、3月26日(土)に開催[参加者約160名]しました。
 メインプログラムは、東大の鈴木博之教授と藤森照信教授の「小さな家」をテーマにした
 対談(司会:津村泰範氏)で、ヒアシンスハウスに関する内容でした。
 対談記録は、館報第35号をご覧ください。

・2006年の風信子忌は、3月25日(土)に開催[参加者約120名]しました。
 メインプログラムは、思潮社代表の小田久郎氏の講演「戦後詩と立原道造」でしたが、
 ご著書『戦後詩壇私史』(新潮社 1995年「大佛次郎賞」受賞)から、更に踏み込んだ
 内容でした。講演記録は、館報第39号をご覧ください。

・2007年の風信子忌は、3月31日(土)に開催[参加者約200名]しました。
 メインプログラムは、詩人・大岡信氏の開館10周年記念講演「勤勉な立原道造」でした。
 大岡氏にとってこの日は、『朝日新聞』連載の「折々のうた」(約7000回)を終了した
 記念すべき日でもありました。講演記録は、館報第43号をご覧ください。

・2008年の風信子忌は、3月29日(土)に開催[参加者約140名]しました。
 メインプログラムは、作家・立原えりか氏の開館11周年記念講演「立原道造讚」でした。
 忌の開催日は、毎年、3月の最終土曜日と決めていますが、本年は命日と重なりまして、
 満開の桜と陽光に恵まれました。なお、講演記録は、館報第47号をご覧ください。

・2009年の風信子忌は、3月28日(土)に開催[参加者約160名]しました。
 メインプログラムは、建築家・磯崎新氏の立原没後70年・開館12周年記念特別講演
 「建築家 立原道造」でした。なお、講演記録は、館報第50号をご覧ください。

・2010年の風信子忌は、3月27日(土)に開催[参加者約150名]しました。
 メインプログラムは、「信濃デッサン館」「無言館」等館主の窪島誠一郎氏の講演
 「立原道造を憶[ルビ:おも]う」でした。

・2011年の風信子忌は、3月11日に、東日本大震災という未曾有の災害にみまわれたことを考慮し、
 事務局では、開催を延期または中止することを検討しました。
 しかし、既に多くの方々から出欠のお返事を頂いており、また、郵便等々の連絡手段も得られず、
 予定通り、3月26日(土)に開催[参加者約140名]しました。
 メインプログラムは、アニメーション作家で映画監督の宮崎駿氏の講演「絵草子屋とヒアシンス」
 でした。

・2012年の風信子忌は、3月31日(土)に開催[参加者約120名]しました。
 メインプログラムは、財団法人日本動物愛護協会理事長で元上野動物園園長の中川志郎氏の講演
 「温かい科学と冷たい科学」 でした。

・2013年の風信子忌は、3月30日(土)に開催[参加者約80名]しました。
 メインプログラムは、作曲家の小林秀雄氏の講演「立原道造さんと私」でした。

・2014年の風信子忌は、3月29日(土)に開催[参加者約100名]しました。
 メインプログラムは、詩人の谷川俊太郎氏と文月悠光氏の対談「世代の異なる二人の詩人が語る
 立原道造」でした。なお、対談中に両氏が詩の朗読をなさいました。
 2014年は、立原道造生誕100年にあたりますので、多寶院本堂で法要[参加者約50名]を行いました。
 ※内容詳細は<風信子忌次第>を、ご参照ください。

・2015年の風信子忌は、3月28日(土)に開催[参加者約100名]しました。
 メインプログラムは、ジャーナリストの立花隆氏の講演「没後世代にとっての立原道造」でした。
 なお、講演記録は、「軽井沢高原文庫通信」第96号(2020.12.15)をご覧ください。
 ※講演前に、朗読CD「詩人 立原道造」(詠吟:石田彰氏)を聴きました。

・2016年の風信子忌は、3月28日(土)、多寶院等で開催[参加者約30名]しました。

・2017年の風信子忌は、3月25日(土)、多寶院等で開催[参加者約30名]しました。

・2018年の風信子忌は、3月31日(土)に開催[参加者約30名]しました。
 内容は、多寶院での墓前祭と、水月ホテル鴎外荘での昼食兼懇親会・総会(議題:「会則」改訂と
 今後の方針について)でした。
 しかし、出席者数が少なかった為、総会は成立せず、「会則」改訂はできませんでした。
 なお、向後の方針については、活発な討議が行われました。
 ご参考までに、「2018風信子忌」<ご案内詳細>を、残しておきます。

・2019年の立原道造没後80年風信子忌は、3月30日(土)に開催[参加者約20名]しました。
 内容は、多寶院での墓前祭と、水月ホテル鴎外荘での昼食兼懇親会でした。
 ※内容詳細は<2019風信子忌次第>を、ご参照ください。
 参加者は少数でしたが、かつて開催していた「立原道造を偲ぶ会」や「ヒアシンスセミナー」に
 参加した方々や、立原研究を志す大学生たちや、90歳で初めてご参加の方等々、和やかな会話で
 爽やかな会になりました。

・2020年の風信子忌は、3月28日(土)に開催しました。
 当初は、ご希望の方々全てに参加して頂くよう準備を進めていましたが、新型コロナウイルス
 感染対応の為、中止せざるを得ないかと熟慮していました。
 折しも、「水月ホテル鴎外荘が2020年5月末で閉館する」との報せが届きました。
 30年近く立原顕彰の場を安価で提供してくださった鴎外荘に謝意を伝える為にも、出席者は役員
 及び関係者だけの少人数とし、一般の方はご遠慮頂くように変更しました。
 内容は、多寶院での墓前祭と、水月ホテル鴎外荘「於母影の間」での昼食兼懇親会でした。

・2021年の風信子忌は、3月27日(土)に開催しました。
 コロナ禍を考慮し、出席者は少人数とし、多寶院の<墓前祭>と、
 墓所近くの大正時代の建物のお座敷を拝借し、昼食&懇談会を短時間行いました。
 ※開催にあたっては、立原を愛する東田恭子様のご芳志を得て、行いました。

・2022年の風信子忌は、3月26日(土)に開催しました。
 コロナ禍を考慮し、多寶院の墓前祭を、役員等の関係者のみで行いました。

・2023年の風信子忌は、3月25日(土)に開催しました。
 コロナ禍を考慮し、多寶院の墓前祭を、役員等の関係者のみで行いました。

・2024年の風信子忌は、3月30日(土)に開催します。
 多寶院の墓前祭を行い、墓所近くの飲食店のお座敷を拝借し、昼食&懇談会を行う予定です。
 ※内容詳細は<2024風信子忌.pdf>又は、<2024風信子忌.doc>を、ご参照ください。

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